「祖母の家で「ハクション!」と派手なクシャミをすると、誰かが「で、御座りたてまつり?」と聞いてくる。クシャミをした側はそれに対し「候(そうろう)」と答えなければいけない。
未だに親戚の間では爆笑の内輪ネタだが、祖母の幼少期から存在するらしく、少なくとも70年の歴史がある。
もしかすると、古文書レベルの内輪ネタかもしれないので、絶やさず受け継いでいこうと使命感に燃えている。」
https://omocoro.jp/bros/kiji/382685/
なんそれやば笑。武家の末裔かなんかなんかね
『ユートロニカのこちら側』
https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013679/
アメリカを舞台にしたユートピアorディストピア小説。あらゆる情報をAIに管理させることで安全に暮らす、というのは自由なのか不自由なのか。企業が主導してそういう実験都市が成立し、広がっていくというわりと普通にありそうな話。ディストピア小説だとは簡単には言い切れない。全然そのなかで生きていけそうな感じもするんだよな。
五章は日本出身の人物が主人公で、祖父(左翼活動家的)の話が出てきたりする。アメリカの半外部から「自由/不自由」に関する問いかけが一番鋭く提示される形になっていて、そこも面白いなと思う。
この問題についてはたしかに、戦後の日本の思想と対峙させる必要がある。少なくとも僕たちにとっては。別に思想史がどうとかではなく、情報管理を受け入れるかどうかという論点で祖父たちの世代と強く対立しそうだという比較的身近な意味で。
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=23804
『君のクイズ』
かなり濃くQuizKnock臭がするなぁと思ったが、小川さんは東大だった。謝辞の部分に徳久さんと田村さんの名前があったり。小説の枠組みもQuizKnockの一本の動画みたいな感じがする。
クイズ青春ミステリ小説、なんだろうな。クイズなるものの可能性と限界はこの本が一番よくわかるような。
「ピンポン」によって自分や人生が肯定される、というのは、なるほどなぁと思う。独特な文化だ。しかし魅力的ではある。
最相葉月『証し 日本のキリスト者』
「本書は、北海道から沖縄、五島、奄美、小笠原まで全国の教会を訪ね、そこで暮らすキリスト者135人に、神と共に生きる彼らの半生を聞き書きしたものだ。自然災害や戦争、事件、事故、差別、病のような不条理に直面してなお、彼らは神をどうして信じられるのか? なぜ、信仰は揺るぎないものであり続けるのか。」
本屋でちらっと見たが面白そう
https://www.kadokawa.co.jp/product/321610000779/